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アクティブラーニング

「アクティブラーニング×社会課題」を通じて得られた3つの考え方

AA Health Dynamics株式会社が提供するアクティブラーニング手法を用いてアフリカに関する諸課題の発見から仮説の設定・検証、そして解決にむけた考え方を学び、フィールドで実践できる力を身に付けていくことです。この記事では、「アクティブラーニング×社会課題」を通じて得られた3つの考え方について解説していきます。

「アクティブラーニング×社会課題」を通じて得られた3つの考え方

失敗が怖くてチャレンジできない。
でも新しいことに挑戦してみたい。
そんな人は意外と多いのではないでしょうか?
私もその一人でした。

そんな私はタンザニアでインターンをしています。これにはAA Health Dyamics社が提供する課題解決力醸成ワークショップで学んだ考え方が大きく関与しています。

本記事を読んで分かる内容は以下の通りです。

  1. AA Health Dyamics社が提供する課題解決力醸成ワークショップで学べる考え方

  2. 問題の本質へ迫るための考え方

  3. 求めている結果を手に入れる方法

目次


私は高校3年生のときにアフリカの栄養状況が与える健康への影響というテーマをテレビでみてから、アフリカにおける社会問題に関心を持つようになりました。

そのため、大学ではアフリカへ留学したいという思いがありました。

AA Health Dynamcs社が提供する課題解決力醸成ワークショップ(以下、ワークショップ)のことは大学のポータルサイトで知りました。

この講座は、アクティブラーニングでアフリカに関する諸課題の発見から仮説の設定・検証、そして解決にむけた考え方を学び、フィールドで実践できる力を身に付けていくことを目的としています。

はじめは、ワークショップには長期留学のアピールになるだろうという軽い動機で参加しました。その結果、私はワークショップで学んだ内容を軸に今は現在(2023年2月時点)、タンザニアでインターンをしています。インターンではケニア・タンザニアで医療従事者へのトレーニングを通じた社会課題の解決に従事しています。

ワークショップで良かった点は、アクティブラーニングにより、知識を学ぶだけではなく実践したことで、目標を実現するための考え方を深く学ぶことができたからです。なお、アクティブラーニングとはグループワークを用いて学習者が能動的に学ぶことです。

能動的に学ぶことで主体性や課題発見力、解決力などが身につきます。
本文では、AA Health Dyamics社が提供する課題解決力醸成ワークショップで、具体的にどのようなことを学べるのか紹介します。

課題解決力醸成ワークショップから学んだ考え方3つ

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私が学んだ考え方は次の3つです。

  1. デザイン思考:ピンチをチャンスに変える
  2. 抽象から具体へ:どうやって実現するかを考える
  3. 継続の重要性:失敗は悪いことではない 

どのようにこれらの考え方を学び実践したのか、また、考え方が変わったことで得られた成果について記述します。

「デザイン思考」:人の負にフォーカスにすることでピンチをチャンスに変える

デザイン思考とはビジネスにおいて、ユーザーの視点からニーズを考え、解決方法を見出す思考法を指します。

その過程は以下の通りです。

  1. 観察・共感:ユーザーの動向を観察し、ニーズを見つける

  2. 定義:ニーズを定義する

  3. 概念化:ニーズに対する解決策を考える

  4. 試作:解決策を実際に形にする

  5. テスト:実際にユーザーのニーズを満たせるのかを試す

この思考法により、人の負にフォーカスすることで困難な状況を切り抜ける力を身につけました。ワークショップは2、3週間に1度の頻度で計5回行われました。各回の合間にアフリカの学生に英語でインタビューするという決まりがありました。

当時、私はTOEICのスコアが295点と英語が苦手でした。

しかしデザイン思考の考え方を上手く応用することにより、英語インタビューを乗り越えました。

具体的に、私がどのようにデザイン思考を用いて、私自身の困難な状況に対応したのかを解説します。

私は自身の状況を「うまく話せない英語でインタビューをする」と解決するべき問題を定義しました。

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事前準備やコミュニケーションの補助ツールの利用を解決策に以下の内容を実施しました。

  1. インタビュイーに簡単な単語でゆっくりと話してもらう
  2. 図や表など言葉以外でコミュニケーションができるよう工夫
  3. 音声入力ツールや翻訳ツールの活用

私はこのワークショップを通じて、人生で初めて海外の方と1対1で話すことができました。

デザイン思考によって困っていることや解決すべき問題を認識し、解決策を考え、行動できるようになります。

「抽象から具体へ」:どうやって実現するかを考える

ワークショップでは、実現したいことに対するアプローチをフレームワークを用いることで具体化する考え方を身につけました。

ワークショップの簡単な流れとしては

①アフリカの現状分析をする

②分析結果を基に課題の仮説を立てる

③仮説を立て、実際に行動することで検証する

④検証結果に基づき解決策を考える

 このときに用いたフレームワークは以下のとおりです。

<考え方>

  1. システム思考:自分にはない他者の意見で、問題を多視点で捉える
  2. OODA(Observe:観察、Orient:判断、Decide:決定、Act:実行)

:状況理解、仮説を立てる、検証を高速で繰り返す

<状況理解>

  1. コンテクスト図:問題を具体化するために、要素や関係性を可視化する
  2. 2×2:物事を2つの軸で考え俯瞰する

<検証>

  1. デスプインタビュー:現地の意見を聞き、誰が何に困っているのかを知る

<解決策>

  1. リーンキャンバス:誰に、どのような価値を、届けるのかを考える(解決策)

上記のようなフレームワークにより、抽象から具体へ踏み込むことができ、問題の解像度を上げる方法を学びました。

 

学んだフレームワークをTOEICに応用

フレームワークで学んだことをTOEICに応用しました。

タンザニア留学のためには500点以上が必要でしたが、先述したように私の当時のスコアは295点でした。

 ここで、どうしたら500点以上とれるのかフレームワークを用いて考えました。

具体的に実践したことは以下の通りです。

▼コンテクスト図:

TOEIC(Lisning&Reading)は7パートで構成されています。

それぞれの問題数、問題形式、特徴、時間配分、勉強方法といった要素に分けて具体的に書きました。

 ▼2×2:

書き出した要素を様々な2軸で考えました。

  1. 苦手ー得意、高配点ー低配点

  2. 問題が易しいー難しい、正答率が高いー低い

リスニングが得意かつ高配点、易しめの問題のわりに正答率が低いことがわかりました。

▼OODA:

「比較的得意かつ伸びしろのあるリスニングに取り組むべき」と仮説を立てました。仮説を基に勉強を進め、学習効果を模擬試験で確認しました。フレームワークを一週間に一度行うことで目標に向けた努力ができているかを考えました。

その結果545点と目標を達成できました。 

「継続の重要性」:失敗は悪いことではない

失敗に対しての考え方が変わりました。

「諦めない限り、失敗じゃない」

これは社会起業家で株式会社キャンサースキャンの福吉潤さんの言葉ですが、私にとって失敗に対する考え方を180度変える斬新なものでした。

何事も始めは解像度が低いから失敗や上手くいかないことがあります。失敗を通して解像度が上がり、実現したいことに現実味が帯びてきます。上手くいかないことがあっても継続しようというメッセージでした。

私は実現したいことを「今できるか?」という短期的視点で捉えていました。したがって、できない自分に挫折したり、失敗を良くないことだと考えていました。

しかし、この言葉によって失敗は悪いことではなく学びに繋がるチャンスと捉えるようになりました。

その結果失敗をしたことを責めるのではなく、長い目で見れば必要なものであると長期的視点で考えられるようになりました。

例えば、TOEICで一度405点を取りましたが、失敗ではなく実力を把握するための材料と捉えることで545点へと繋げました。

このような素敵な言葉や人と出会えるきっかけとして、ワークショップへの参加は貴重な経験でした。

アフリカへの挑戦は終わらない

IMG_5434  

私は、アフリカで栄養の偏りによる健康への影響を解決することを目標にタンザニアへと留学しました。 

しかし、留学して課題解決の難しさを実感しました。

それは共に生活することで、現地の人々のバックグラウンドが見えてきたからです。

  1. 使い回しができ、一度に沢山の料理ができる油を料理に多量すること
  2. 農作物の収量が降水量に依存しているため不安定なこと
  3. 冷蔵庫がないので食料の保存が難しいこと

現地の課題は挙げたらキリがありませんが、収入の少なさやインフラの未発達などから変えることは難しいのが現状です。

その過酷な環境を現地の人々は「今あるもの」を使ってたくましく生活しています。できることに目を向ける重要性を彼らが教えてくれました。

そして、私も自分にできることを考え、インターンに応募しました。アフリカの課題に対してこれからも形を変えながら挑戦を続けます。

ワークショップは知識だけでなく経験が得られる

経験とは実際に見たり、聞いたり、行ったりすることです。課題解決力醸成ワークショップでは「考え方の知識を経験しながら学ぶこと」ができます。これは大学の講義で学ぶのは難しいです。大学の講義は知識を学ぶことはできる一方で、それを実践することをしないからです。ただもちろん、一部の学生は大学で学んだことを研究や課外活動等で活かしている人もいます。しかし、その一歩が踏み出せない人もいるでしょう。私も失敗することや、恥をかくことは怖いと思っています。ですが、ワークショップでは人の意見を肯定から入ることをルール化すると言った様々な工夫により、挑戦がしやすい環境が整っています。また、学んだ考え方や知識を使う仕組みになっているため、挑戦が苦手な方でも必ず経験が得られます。

AA Health Dyamics社が提供する課題解決力醸成ワークショップによって新たな一歩を踏み出せる方が一人でも増えたらと思います。

お問い合わせは下記から承っておりますので、お気軽にお問合せいただけると幸いです。

     

冨田航太郎

冨田航太郎

冨田航太郎(とみた・こうたろう):県立七里ガ浜高校卒業後、東京農業大学 (海洋水産学科)へ入学。大学1年次にアフリカの社会課題へ興味を持ち、2年次にアフリカの社会課題をテーマとした課題解決力醸成ワークショップへ参加。3年後期からタンザニアでの長期留学を通じて社会課題の根深さを学び、ビジネスと社会貢献の両立を目指すAA Health Dynamics株式会社でのインターンを決意。アフリカにおける社会課題の持続的な解決を目指します。

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